農学研究院では、研究機器及び研究施設の効率的運用を図るための共同利用施設として、平成22年度に「農学研究院研究教育支援センター」を設置し、所属する技術職員が共同利用機器の管理業務を担当しています。
農学研究院研究支援センター https://www.agr.kyushu-u.ac.jp/shien/
【運用機器のご紹介】
共同利用中の機器のうち、特に利用が多い機器を1つご紹介いたします。
ShareAid ID:1662 共焦点・超解像顕微鏡
共焦点・超解像顕微鏡(TCS SP8 STED)は、蛍光で染色・標識された試料の観察を行う機器で、Leica TCS SP8による共焦点観察、LIGHTNINGによるマルチカラー超解像観察、誘導放出抑制によるSTED超解像観察が可能です。
付属装置として顕微鏡培養装置やデコンボリューション解析ソフトウェア、高精細3D/4D解析ソフトウェアを備えています。使用する蛍光の種類や組み合わせに応じて最適な撮影条件を設定することが可能なため、多様な実験が実施される共用機器に向いており、多くの研究で活用されています。
【機器のリモート化の取り組み】
コロナ禍における取り組みとして、ATEN社のIP-KVMスイッチを用いた共焦点・超解像顕微鏡のリモート化をおこなっています。パソコンを経由して操作する仕様の機器であれば、IP-KVMスイッチを活用することで容易に遠隔操作が可能となります。
この度、ATEN社様のウェブサイトで導入事例としてご紹介いただきました。研究機器のリモート化の実施例として是非ご参照ください。
ATENホームページに農学研究院研究教育支援センターのリモート化導入事例が掲載されました!
https://www.aten.com/jp/ja/market-and-solutions/success-stories/case-study/kyusyu-university/
サンプルの持ち込みや電源投入を現地で行う必要があるものの、機器の制御や解析を遠隔操作で実施できるようになりました。また、遠隔操作に制限を付与し、リモート側では閲覧のみを行うように設定することも可能です。現地で利用者やスタッフが機器操作を行い、別の場所にいる共同研究者や依頼者がその様子をリアルタイムで閲覧し、データ取得や解析の状況をリモート側と共有しながら機器を利用する、といった活用方法も期待できます。(最大50台ものパソコンで閲覧が可能とのことです!)
農学研究院研究教育支援センターでは、ほかにも2台のKVMスイッチを導入しており、共用機器のリモート化に積極的に取り組んでいます。
【担当者から一言】
農学研究院研究教育支援センターでは、各機器を担当する技術職員が機器ご利用時の支援を行っています。どうぞお気軽にお問い合わせください。(奥川・田宮)
私たちの運用機器の一覧はホームページをご参照いただくか、ShareAidにて「研究教育支援センター」をキーワードに検索してください。一部の機器では受託分析も承っております。お役立ていただく機会がありましたら幸いです。(赤坂)