先導物質化学研究所では「ネットワーク型共同研究拠点事業」「課題解決型アライアンスプロジェクト事業」「統合物質創製化学研究推進機構」といった共同研究・共同利用事業を積極的に推進しており、そのような事業支援の中核を担うのが物質機能評価センターです。
物質機能評価センター研究支援室を核に、主として大型分析機器の所内外への共用化を研究所の重要な施策の一つとして推進しています。現在共用化機器は、本学中央分析センター及び大学連携研究設備ネットワークに登録し、学内外から分析依頼に対応しています。また、共同研究拠点として、所外共同研究者からの分析依頼を受け付けています。
まずは、分析コーディネーターにお気軽にご相談ください。世界最先端の物質科学研究を推進するため、所内外の研究者の皆様の積極的なご利用を歓迎いたします。
【先端研究基盤共用促進事業】
先端研究基盤共用促進事業(新たな共用システム導入支援プログラム)に採択され、平成30年度から令和2年度まで実施しました。
化学系ハイエンド大型共用機器(学外利用可 依頼分析対応)23台が利用されています。
〇共用設備・機器の一例
〇特徴的な取り組み
【共用機器の利用情報】
溶液・固体NMRの充実度は近隣では類を見ないレベルです。所内利用は2万件以上、他大学・企業からの依頼がコロナ禍にもかかわらず197件と広く認知されています。低周波核種の測定や13C{1H,19F}などの特殊測定は全国からの試料が集まってきます。
さらに令和2年度は有機・無機材料の解析が可能な高磁場固体NMR JEOL ECA800が公開されました!7Li, 11B, 19F, 23Na, 25Mg, 27Al, 29Si, 43Ca, 51V他、汎用機では解析困難な四極子核、低周波核の解析、また高出力パルスが必要なMQMAS、高精度マジック角回転が必要なSTMASなど各種の固体2次元測定が可能です。
そのほか、FE-SEM(JEOL JSM-IT700HR)も公開しました!試料室が広く、ゲンコツ大の試料がそのまま観察可能!インレンズショットキー電界放出電子銃で高い分解能を有し、EDS搭載で観察を行いながらリアルタイムで元素情報が取得できます。
【担当者からひとこと】
とても希少な高磁場固体NMRが気軽に試せるのはここだけです。四極子核の分解能に驚いていただけること請け合います。あきらめる前にご相談を!依頼分析にてデータ取得まで完全サポートいたします。(技術専門職員:出田圭子)
新しく入ったFESEMは操作が比較的かんたんで、ユーザーフレンドリーな装置です。お気軽にお問い合わせください。(技術専門職員:田中 雄)
先導物質化学研究所 http://www.cm.kyushu-u.ac.jp/
物質機能評価センター https://shien.cm.kyushu-u.ac.jp/